架空のノートPC3台で学ぶ、条件から選ぶ比較表
価格が安い製品と、毎日持ち運びやすい製品。どちらを選ぶかは用途によって変わります。ここでは「通勤先でも文章を書く」という設定で、比較表から選定理由を作る過程をたどります。
最初に、必須条件と好みを分ける
今回の必須条件は「予算12万円以内」「重量1.3kg以下」「メモリ16GB以上」とします。好みは「できれば安く、できれば軽く」です。必須条件を満たさない候補が、別の項目の高得点で総合1位になることを防ぐため、まず条件で絞ります。
| 項目 | A | B | C |
|---|---|---|---|
| 価格(税込・円) | 90,000 | 110,000 | 80,000 |
| 重量(kg) | 1.20 | 1.00 | 1.50 |
| メモリ(GB) | 16 | 16 | 16 |
| 画面(インチ) | 13.3 | 14.0 | 15.6 |
| 連続使用時間 | 未確認 | 未確認 | 未確認 |
| 必須条件 | 満たす | 満たす | 重量が条件外 |
Cは最安ですが、この用途では重量の条件から外れます。「価格が安いから高得点」とする前に候補から分けておきます。連続使用時間は3台とも未確認なので、比較の根拠には使いません。実際に調べるなら、同じ測定方法かどうかも備考に残します。
2つの優先順位で、結論が変わるかを見る
ここでは計算を見通しやすくするため、候補A・Bに独自の5段階評価を付けます。価格はAを5点・Bを3点、軽さはAを3点・Bを5点と仮定します。これはこの記事だけの説明用採点で、Compare Lab内の点数計算を再現したものではありません。
価格を60%、軽さを40%とすると、Aは5×0.6+3×0.4=4.2点、Bは3×0.6+5×0.4=3.8点です。価格を40%、軽さを60%へ変えると、Aは3.8点、Bは4.2点になり順位が逆転します。
この逆転は計算の不具合ではなく、「安さと軽さのどちらを優先するかが決め手」という発見です。毎日の移動が長いならB、移動が少なく予算を残したいならA、という選び方を説明できます。
表に入れる情報と、備考に残す情報
価格欄には比較時点の金額を入れ、備考に「税込・送料込みか」「クーポン条件」「確認日」を残します。重量は本体だけか、電源アダプターを含むかで揃えます。実際の入力では1,200gを1.2kgへ換算して、数値欄と単位欄に分けます。
キーボードの打ちやすさなど、数値化しにくい項目は無理に点数へ変えず、「店頭確認が必要」と書いて構いません。比較表は空欄をなくすためではなく、判断に必要な情報と残っている疑問を明らかにするためのものです。
選定理由を一文で残す
例:「毎日持ち歩くため、2万円の差より200gの軽さを重視してBを第一候補にした。ただし連続使用時間とキーボードは購入前に確認する。」この一文があると、後で安い候補を見つけても同じ調査を最初からやり直さずに済みます。
Compare Labでは、この表の項目と候補を手動登録して練習できます。実際の製品を調べ始めるときは、新しい比較セットを作り、作例の数値が混ざらないようにしてください。
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