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使い方・作例

StoryBoardで、思いつきを短編の流れにする

Catalot · 更新

人物の設定はあるのに、最初の場面が書けない。そんなときは設定をさらに増やす前に、「人物が何を望み、何が邪魔をし、どんな行動を選ぶか」を整理します。StoryBoardは、カードや関係図、時系列、本文を行き来して創作を進めるためのツールです。

まず、物語の核を3つに絞る

ここではオリジナルの短編案「閉店する時計店」を例にします。主人公は、祖父の店を引き継ぐか迷う修理見習い。望みは「祖父が最後に預かった時計を直すこと」。障害は「依頼人も故障の原因も分からず、閉店の日が迫っていること」です。

最初のボードには、主人公・時計・閉店の日の3つをカードにまとめます。長い設定文を一枚へ詰め込まず、1枚につき役割を一つにすると、並べ替えて考えやすくなります。

関係図は、人物紹介から一歩進める

祖父と主人公を単に「家族」で結ぶだけでは、場面の行動が生まれにくくなります。「主人公は祖父に認められたい」「祖父は店を継ぐよう強制しなかった」という期待の違いを整理します。カード間の関係を確認しながら、誰が誰に何を求めているかを短く書きます。

依頼人の正体など、読者にはまだ見せない情報も整理できます。ただし作者の知識と登場人物の知識は別です。主人公がまだ知らない事実を使って行動していないか、場面を書いた後に見直します。

時系列と、読者に見せる順番を分けて考える

  1. 祖父が時計を預かる。
  2. 店の閉店が決まる。
  3. 主人公が修理の記録を見つける。
  4. 依頼人を探し、時計を返す。

これは出来事が起きた順番です。本文は「閉店前夜に時計が鳴る」ところから始め、過去の事情を後で明かす構成にもできます。時系列の表示は矛盾の確認、章や場面の並びは読者への見せ方を考える、と役割を分けます。

場面の役割が決まったら、本文へ進む

各場面に「始まる前と終わった後で何が変わるか」を書きます。例えば記録を発見する場面では、主人公の気持ちが「店を片付けたい」から「依頼人を探したい」へ変わります。この変化が決まったら、原稿エディタで短い場面を書きます。

引き出しの底から出てきた修理票には、客の名前がなかった。代わりに、祖父の字で「返す時は、必ず音を聞いてもらうこと」とだけ書かれていた。

この文章は本ページのための作例です。設定をすべて説明せず、主人公が行動したくなる情報を一つ出しています。本文を書いて新しい事実が生まれたら、対応するカードや時系列も更新します。

AIに相談する範囲を小さくする

AIを使う場合は「面白くして」より、「主人公が依頼人を探す動機を3案。新しい主要人物は増やさない」のように条件を絞ると、既存の構想と比べやすくなります。案を採用する前に、人物の知識や出来事の順番と矛盾しないか確認します。本文やカードの整理はAIを使わずに進められます。

作業を終える前に

重要な原稿は端末内だけに置かず、アプリの保存・バックアップ機能やGoogle Drive連携の完了状態を確認してください。ブラウザのデータ削除や端末の変更をする前には、復元に使うデータがあることを確かめます。

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